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おしょうしな日記 Thanks 101

科学・技術をわかりやすい言葉で解説。「おしょうしな」とは、山形おきたま弁で「ありがとう」の意味。

ハミング符号の原理(3)

2008-12-28 15:10:33 | 科学・技術
ハミング符号の原理(1)(2)では、検査ビット p1,p2,p3 をそれぞれメモリのアドレス 100、010、001番地に割り当てましたが、101、110、111番地に割り当てる場合は、次のようにして、検査ビット(パリティビット)を求めます。

    (1**)(*1*)(**1)
001 a        a
010 b     b
011 c     c   c
100 d   d
101 p1 p1      p1
110 p2 p2  p2
111 p3 p3  p3  p3
------------------
     s1  s2  s3

s1=d+p1+p2+p3 (式1)
s2=b+c+p2+p3 (式2)
s3=a+c+p1+p3 (式3)

ここで、シンドローム(s1,s2,s3)がゼロとなるように、検査ビットp1,p2,p3を求める。

(s1,s2,s3)=0
s1=s2=s3=0

(式1)と(式2)より、
s1=s2
d+p1+p2+p3=b+c+p2+p3
d+p1=b+c

両辺にd を足して、
d+d+p1=b+c+d

d+d=0 なので、(モジュロ2加算;同じ数字を足すとゼロ)
p1=b+c+d

(式1)と(式3)より、
d+p1+p2+p3=a+c+p1+p3
d+p2=a+c
p2=a+c+d

(式2)より、
0=b+c+p2+p3
p3=b+c+p2=b+c+a+c+d

c+c=0 なので、(モジュロ2加算;同じ数字を足すとゼロ)
p3=a+b+d

よって、検査ビット(パリティビット)は、
p1=b+c+d
p2=a+c+d
p3=a+b+d

ハミング符号の原理(1)
ハミング符号の原理(2)
ハミング符号の原理(3)
ハミング符号の原理(4) -拡大ハミング符号-
ハミング符号の原理(5) -グレイ・ハミング符号-
ハミング符号の原理(6) -巡回ハミング符号-


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (YSK)
2010-11-09 21:14:09
google検索よりです。
非常に分かり易い説明で参考になりました。
ありがとうございます。
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Unknown (nori)
2010-11-13 00:37:24
お役に立てて何よりです。
返信する

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